作家の窓


2020/05/21
CHU-ZETTS


本番に向けて描いてきたホンを、オロす。
わかる。
だが、身籠ったその子(作品)のため、流産しない様、悪影響を及ぼすようなモノを避けてきた。
4月中、
手前は一切のニュースを見ず、外界からのソノ手の情報を、いっさい遮断した。
病院(稽古場・劇場)や、産婆さん(制作)からの諸々の助言も、
極力聞かないようにするため、スマフォを切ってでも子宮(インナースペース)を死守してきた。
産みだす(演る)のか、産み出せない(演らん)のか、情報をあやふやに受け流した。
……モチベーション下がるのがヤで。
5月始め、
子供を産む場所も、産む手伝いをしてくれる人々も、育てる場所も、育ててゆく資金も、ナイことを突き付けられた。
万が一、無事に産んだとしても、生まれた子を御披露目したら、お祝いに来て下さった方々が、非難を浴びかねない。
あまつさえ、命を奪う「アクマの子」になってしまうかもしれない事を覚悟しなければならなかった。
オロスことに…決めた。
腹の中、頭の中の子供、その時点で完成形ではなかったけれど…。まぁ、いわば、まだ胎児としても未完成だったけれど…。
金も時間も鑑み、産めるはずがなかった!
ゆえ、泣いて泣いて、理解して、納得して、中絶の決断をした。
しつこいなオレ。スンマセン。
デ、だ。
いま、イマ、今、身体が、だるいだるいだるいだるいだるいッ!
なにもしたくない。食事もウンコも、何も、したくないッ!
なん、なん、なんか、結局、オロした決断に、いまだナンも、なんも全く「理解」も「納得」も、全然、していない手前に気づく。
肉体が反応するんだモン。実際、いろいろッントに痛いンだモン。
だるぅ~ぃいんだょッ! 身体。頭がプーーーの虚無。
オレという現在(イマ)まで生きてきた人間、手前の魂が拒否反応をおこしてンだ。
女の人の中絶は、そりゃ、ハンパないんだろうな…。
――― 今、感じている身体の感じ。
果たして、手前は、また子供を産めるのだろうか?
ましてや、健康な子供を産めるのだろうか?
赤ちゃん産むのを途中でやめたヤツが社会とのセックスが出来るのだろうか?
子種ができるのか?
不安で不安で仕方がない。
あ。……マジになっちゃってスンマセン。つい、まんまココに書いてしまいましたとサ。
そんなチャンサカ、今後どうなるのか?
『乞うご期待!』
……となれば、愉しいのですが。とほほ。
お客様と早く濃厚接触したいチャンサカでしたぁ~!


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